親神様じきじきの啓示の書である『おふでさき』『みかぐらうた』『おさしづ』を三原典といい、本教の教義はこれらに基づきます。
『おふでさき』は、神のやしろとなられた教祖が、自ら筆を執って記された書き物で、十七号、1711首のお歌からなっています。
教えの全容が述べられていますが、特につとめの完成を最大の眼目としています。
『みかぐらうた』は、つとめの地歌として教えられたもので、五節からなり、かぐらの地歌(第一節~第三節)と、てをどりの地歌(第四節=よろづよ八首、および第五節=一下り~十二下り)に分かれます。
手振りが付き、特に後者は数え歌になっていることから、最も身近で親しみやすい教えの書でもあります。
『おさしづ』は、教祖ならびに本席様による口述の教えを筆録したものです。親神様の方からその時々に応じて神意を述べられたものを「刻限のさしづ」、人間の側からの伺いに対して答えられたものを「伺いのさしづ」といいます。
『天理教教典』は、原典に基づき、教会本部が教義の大綱を体系的に編述した書物。信仰の基準となる正統教義を示すとともに、信仰生活の拠り所ともなるものです。
全十章からなり、前後各五章の前篇、後篇を、それぞれ内容によって教理篇、信仰篇とも称します。昭和24年(1949年)刊行。
『稿本天理教教祖伝』は、教会本部が編纂した教祖中山みき様の伝記で、唯一の権威本教祖伝です。
「おふでさき」に基づき、史実を踏まえて編述されたもので,教祖のひながたをたどるという信仰実践の基準ともなるものです。昭和31年刊行。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』は、『稿本天理教教祖伝』が理を明らかにすることを主眼とするのに対し、信者たちを教え導かれた教祖の親心あふれるお姿をほうふつとさせる二百編の逸話を収録したものです。昭和51年刊行。
道友社刊『ようぼくハンドブック』より